数学の問題集・参考書・過去問のルート

◆ 数学の問題集・参考書・過去問の考え方

・使用する問題集の数は、できる限り、少ない方がいいです。
・部分的に使用することを考えている場合には、数が増えてもいい、と思います。参考書についても同様です。

第1段階 ・最初の問題集を、まずは、しっかり解いてみるべきです。解説が詳しいほど、自習をしやすくなります。
・例えば、以下の問題集ですが、他書でも、いわゆる「網羅型」の問題集であることが重要です。
⚫︎ 青チャート
⚫︎ フォーカスゴールド
⚫︎ 基礎問題精講 and/or 標準問題精講
⚫︎ 4STEP(別冊の解説は必須)※ 学校での利用と併せて、一周解いてみれば、実力はつきます。
⚫︎ サクシード(別冊の解説は必須)※ 学校での利用と併せて、一周解いてみれば、実力はつきます。
第2段階 ・「第1段階」の問題集をほぼ終えた時点において、 できるだけ早く、志望大学の過去問をチェックしましょう。 解くわけではありません。というよりも、この時点では、 まだ解けません。あくまで「問題と解説の内容のチェック」です。解説の意味がわかるでしょうか?
・解説の意味がわかったり、わからなくても「第1段階」の問題集や他の参考書に載っている内容であれば、 「第1段階」の問題集や他の参考書を復習すればいいだけです。
・志望大学が難関大学の場合は、「第1段階」の問題集の復習をしながら、通常、次の段階にも進むことになります。
・志望大学の過去問を見て、「第1段階」の問題集だけで足りると判断できた場合は、「第1段階」の問題集を、 何度も反復した方がいい場合もあります。
第3段階 ・この段階では、時間がある方は、全分野のレベルアップを目的として、全分野を対象として、問題集に取り組んでもいい、 と思いますが、時間がない方、または、特定(苦手)の分野のみに取り組みたい方は、 部分的に、または、分野別の問題集に取り組んでもいい、と思います。
・また、時間がない場合は、次の「第4段階」と融合して考えることも必要になります。
・例えば、以下の問題集です。
【全分野対象】
⚫︎ 一般に”難しい”とされているのは、「上級問題精講(旺文社)」や「ハイレベル理系数学(河合出版)」など、他にも多くありますが、 青チャートやフォーカスゴールドのレベルをすでに全て終了していて、かつ、まだ高校1〜2年生である場合には、 これらの”上級版”で、腕を磨くのもいい、と思いますが、もう高校3年生であるとか、卒業生のような受験生である場合には、 こうした問題集に手を出すよりも、志望大学(複数)の過去問の数年分を、しっかり理解することに、時間を使った方がいいように思います。
【分野別】
⚫︎ 細野真宏の本当によくわかる本シリーズ
⚫︎ 教科書だけでは足りない大学入試攻略シリーズ
第4段階 ・この段階では、志望大学の過去問演習が中心になります。
・まずは、数年分の過去問を解き、その復習をしながら、過去問と同レベルの問題演習を繰り返すことになります。
過去問演習等を通して、苦手な分野を発見した場合には、まずは、その分野を補強することが重要です。
・また、各大手予備校の模擬試験を、計画的に、受けていきます。
・さらに、必要に応じて、共通テストの対策も行います。