column: 「坂」には、「上り坂」と「下り坂」がある

受験の「下り坂」に要注意!

 現実の世界であれば、自分が「上り坂」を進んでいるのか、「下り坂」を進んでいるのか、すぐに理解できます。 しかし、受験の世界では、すぐにはわかりません。それが、怖いところです。もし「下り坂」を進んでいる場合には、 できるだけ早く、そこから脱却して、「上り坂」に移りたいところです。 どうすればいいのでしょうか?

 長時間の勉強をしていれば、自分が「上り坂」を進んでいるような気分にはなりますが、本当にそうであると早合点してはいけません。 自分が「上り坂」を進んでいるか否かは、あくまで、客観的な指標によって、判断するべき、と思います。そのために、テストがあります。

 「長い期間、勉強を続けてきたから、自分の学力は、必ず上がっている」と考えがちですが、そうなるとは限らないのです。 浪人生を見れば、明らかです。うまくいった人もいれば、そうならなかった人も多くいます。

 大事なことは、①自分の状態を自分自身で判断せずに、テストや模試等の客観的な指標で判断すること、そして、 ②良くなってない部分については、できるだけ早く、軌道修正すること、です。

 そのためには、「テストとテストの間の期間をあまり開けないこと」が大事かな、と思います。その期間が長いと、 気づいたら「下り坂」にいた、ということも大いに考えられるからです。  そうならないための具体的なお薦め方法は、できれば、学校や塾の先生、家庭教師、親御様等にお願いして、 短い期間(1週間ごとくらい)で、どの教科においても「小テスト」を実施してもらうことです。そうすれば、 ①自分の状態を客観的に評価できますし、②小テストで良くなかったところは、すぐに復習することで、 「上り坂」に復帰して、さらに進み続けることができるのでは、と思います。 ぜひ、試してみてください!