column: 受験に「壁」はない。「坂」があるだけ!

受験の「壁」とは?

 「受験に壁はない。坂があるだけ」という言葉は、当塾のスローガンの一つです。 「壁はない」とは言いつつも、「傾斜の急な上り坂」を、まるで「壁」のように感じる受験生はいるかもしれません。 では、なぜ、その受験生は「壁」があるように感じてしまうのでしょうか? 

 この場合の「壁」とは、もちろん、心理的な壁のことです。心理的に「壁」と感じるということは、 物理的な壁を目の前にした場合と、同じような心理状態になっている、ということかもしれません。 それは、言い換えれば、「自由に身動きができない」と感じるような状態のことかもしれません。

 多くの人と同じように、受験生も、日常的に、ほぼ決まったスケジュールに縛られています。 例えば、毎日の時間割の授業、授業後の部活、部活後の塾・予備校、というスケジュールの受験生がいれば、 毎日、決まった時間、ゲームをやらないと気がすまないという人もいます。いろいろです。 こうした人たちに共通していることは、「毎日のルーティン(日課)」がある、ということです。

 彼らは、自分の「ルーティン(日課)」の中で、勉強時間を捻出しています。そして、その上で「壁」を感じているのです。 とすれば、「壁」とは「自分の現在のルーティンの限界を示すもの」といえるのでは、と思います。 とすると、「壁」を打開するヒントも、自分の「毎日のルーティン(日課)」にあるのかな、と思います。

 もし「壁」を打開したいと考えているなら、現在のルーティン(日課)を変えてみてはどうでしょう?  変え方には「量」を変えるか、「質」を変えるか、の2通りがあります。可能であれば、苦手な教科の勉強時間を増やす、 という「量」の変化を試してみてほしいですね。 勉強時間を増やすことが難しいのでしたら、「質」を変える、 つまり、勉強の方法・考え方を変えることを試してみてほしい、と思います。後者のためには、学校の先生や塾・予備校の先生など、 勉強の専門家に相談することがいい、と思います。

 あなたの心の中にある「壁」は、あなたの毎日のルーティン(日課)が作り出したもの、と私は思います。 同じルーティン(日課)を今後も続けていくなら、おそらく「壁」はそのままで、「坂」にはならないかもしれません。 もし現状を打開したいのならば、ルーティン(日課)を少しずつ変えてみてください。

 勇気をもって、スタートしましょう!